グレイスの森インタビュー|コンセプトは“森を森として残す”

2015年12月9日、わたしたちはグレイスの森を訪れ、
代表取締役の石濱喜充さんにお話を伺いました。

グレイスの森について

石濱さん:グレイスの森は会員制のキャンプ場です。そこでは子供の頃経験した秘密基地のようなワクワクがあり、また自然の豊かな環境に触れることが出来ます。
場所は袖ヶ浦カンツリークラブの隣。古民家のニーズが出始めた頃、あくまでも今の住処を手放すのではなくて、週日だけ古民家気分を味わうのはどうかと思いつきました。

NPO:森を購入される方はどんな方ですか?

石濱さん:森の区画購入者はほとんどが30分圏内で30代から60代で、公務員の方、お医者さん、個人事業主、大手企業の代表の方など現在8名が購入しています。森人かどうかを判断させてもらって、安心できる人に売っています。

NPO:どのような使い方をされていますか?

石濱さん:自己責任でツリーハウスを作っている方もいれば、キャンピングカーをもってきて、置いている人もいます。DIYをはじめる人もいました。ここにはリスもいるし野うさぎもいる。大切なのは森人かどうかですね。みんな童心にかえったように、それぞれの方が心の余裕を持って帰られるので。

NPO:一区画の値段はおいくらですか?

石濱さん:1区画150坪で300万円です。車一台買うのにご主人が奥さんを説得するのに買える限界の値ということで、価格設定をしました。山林として売買していて、森を森として利用していただいています。土地は千葉市道にくっついています。住民票をとることも可能です。キャンプファイヤーもできますよ。

ツリーハウスについて

NPO:とても大きなツリーハウスですね。

石濱さん:このツリーハウスは共有部分ですが、大木が梁の役目をしています。下には水洗のトイレがあって、設備費用は200万円ほどでした。梁の木は食い込んでいますが水平を保っています。木に対して一番ダメージが少ないのがピンポイントでボルトで留める方法です。アイディアと企画、デザインは私が行いました。2階には10畳の部屋に薪ストーブがあります。ストーブをつけると、20℃まで気温が上がりますね。煙突は火事にはなりますが、薪ストーブは火事になりません。ここで寝袋で寝たり、パーティーをしたり。屋根はトタン屋根です。

ツリーハウスの今後について

石濱さん:市街化調整区域のため、開発許可をとって、キャンプ場の管理棟にしたいと思っています。
これからのライフスタイルは日常の生活の中で、オンとオフを切り替えられるというのがいいのではないかと考えているからです。不動産屋のプロとして、ツリーハウスをやっている人は少ないですね。

森の購入者の区画の使い方

・イングリッシュガーデンと小さな小屋:京都から取り寄せ。

・キャンピングカー(1960年代のアメリカ製)ジュラルミンで磨くとピカピカになる。中は無垢床を貼っている。

・木の上に乗せた保冷車

・トレーラーハウス(ペアガラス)

その他の森の設備

囲炉裏、ピザ釜、散策路&サイクリングロード(580m)、メルヘンキャビン

取り上げられたメディア

雑誌:Daytona、ドゥーパ!、住宅ジャーナル

新聞:専門誌の新聞