オルタナティブ・リフォーム~もうひとつのリフォーム提案~

1973年に入居が始まった海浜ニュータウンは40年が経過し、まちも人々の暮らしも多様化が進んでいます。

現在、海浜ニュータウンでは開設当時主流であった4〜5人の核家族が減少し、1〜2人の少人数世帯が増加しています。

一方、近年若者によるシェアハウスや高齢者によるコレクティブハウスといった新たな住まい方、
テレワークや自宅を使ったカフェ経営など、ライフスタイルに合わせた住まい方、働き方が注目されています。

また、空き家をコミュニティ・カフェや高齢者福祉施設に転用する取り組みは、
空き家問題の解決と地域活性化を同時に実現する手段として、期待が高まっています。

ちば地域再生リサーチでは、空き家、空き室を利用した
「オルタナティブ・リフォーム もうひとつのリフォーム提案」を行い、住まいの新たな活用を促進します。

オルタナティブ・リフォームの提案

立地や住宅の広さ、間取り、築年数等の条件により、そのままの状態での賃貸化が困難な住宅や、
所有者の希望を実現するための新たな提案を、建物の状況の診断、周辺環境の調査、事業性の検討を行った上で提案します。

◯オルタナティブ・リフォーム提案の例

  シェア住宅 オフィス 店舗 地域施設
戸建住宅 部屋数の多いnLDK住宅の共用部を充実させる。 1〜数人程度で使用するシェアオフィス化。 部屋数の多いnLDK住宅の共用部を充実させる。 福祉事業者等が運営する地域施設化。
団地住宅 ふすまの固定、鍵の設置、防音対策の実施。 テレワーク対応のオフィスつき住宅化。 管理組合または住民団体による共用施設化。

◯プロジェクトの進め方

相談
空き家、空室を抱える住宅所有者が窓口に相談
調査
住宅の概要、間取り、構造などを現地調査
事業企画
所有者、または事業者による運営を想定した事業企画・収支計画を作成
設計企画
所有者、CR3、設計者で協議を行いながら設計案を作成
提案
所有者に事業企画、設計企画を提案
施工
複数事業者に見積もりの上、工事の実施
広報
賃貸入居者、利用者に向けた情報発信

◯運営方法の検討

所有者運営型
住宅所有者自身が賃貸住宅の管理や運営などを直接実施する方法。
運営委託型
住宅所有者が賃貸住宅の管理や運営などを運営主体に委託する方法。
サブリース型
住宅所有者は住宅を運営主体に賃貸し、運営主体は住宅を利用者に 転賃借するとともに、住宅の管理も行う。

オルタナティブ・リフォーム事例

◯団地住宅→シェアハウスへのリフォーム

◯戸建住宅→小規模多機能型居宅介護施設へのリフォーム